独立行政法人さまの基幹システムリニューアル計画に伴い、入札用 RFP(提案依頼書)作成を行いました。
オンプレミス環境で構築された現行基幹システムは、ハードの老朽化だけでなくソフトウェアの設計思想の旧式化によって、保守費の高騰や頻繁な障害発生に悩まされていました。
現行基幹システムのベンダーにクラウドへの移行を打診したところ、想定を大きく上回る費用だった為、WEBシステム開発に強みを持つ弊社へご相談いただきました。
厳密に算出された開発予算(+5年保守)に収まる提案を多く受けられるRFP(提案依頼書)の作成がミッションとなりました。
現行システムの調査・ヒアリング
弊社ではまず、システムを利用している各部署へのヒアリングを実施、機能の全容を明らかにし機能概要書の作成を行いました。
また外部との連携部分については、それぞれのベンダー様へのヒアリングを行い、開発コストのかかりそうな部分やサーバー環境の制限になりそうな部分の洗い出しを行いました。
評価と開発シミュレーション
機能概要書を元に弊社での通常開発手法に照らし合わせおおよその開発予算を算定。
保守費及びサーバー費用を予算内に収めるための検証を開始しました。
サーバー選定
旧来のVPSサーバーを使用すると、可用性などの問題を解決するために大掛かりな並列化やそれに伴う保守コストが発生することが予測された為、サーバーレスアーキテクチャーを軸とした環境を検討しました。
検証対象としてDocker技術を最大限に活用できるGCPのCloud Run + Cloud SQLを中心にいくつかの技術検証を行いました。
これらの構成であれば、利用が多い時期には自動スケールアウトし夜間などほぼ利用がない時間帯には料金が安くなるというメリットがあります。
RFP(提案依頼書)の作成
上記の検証を踏まえた上で、セキュリティ要件や性能要件などをまとめ、技術的な部分にも踏み込んだRFP(提案依頼書)の作成を行いました。
技術的観点を多く取り入れたことによって、RFP(提案依頼書)の段階で具体的な仕様やサーバー環境を想定できるものとなりました