過去に弊社が開発した顧客管理システムは、シンプルなVM(仮想マシン)構成で運用されていました。
しかし、数年にわたる運用の中でお客様の事業が拡大し、データ量やアクセス数(利用者数)が増加していきました。
将来的なコストと課題の分析
本システムにはファイル添付機能があり、これがVMのストレージ利用の大部分を占めていました。そのためディスク容量は増加し続ける状況にありました。
また、徐々にVM1台ではパフォーマンス面での懸念も見られるようになりました。
将来的なストレージコストや運用・メンテナンスコストを総合的に検討した結果、このタイミングでのクラウド移行が最適であると判断しました。
システム構成
クラウド基盤にはGoogle Cloudを採用しました。
アプリケーションはCloud Runで構築し、利用の少ない夜間はスケールを0に抑え、アクセスの多い時間帯には自動でスケールすることで、無駄のないコスト最適化を実現しました。
データベースにはCloud SQL、ファイルストレージにはCloud Storageを採用し、マネージドサービスを活用することで運用負荷の軽減を図りました。
特に、増え続ける添付ファイルをCloud Storageへ移行したことで、大幅なストレージコスト削減を実現しています。
セキュリティ対策
ロードバランサーおよびCloud Armorをフロントに配置し、不正な通信を遮断しています。
さらに、Cloud Buildによる自動ビルド・デプロイの仕組みを導入し、継続的にセキュリティアップデートを適用できる体制を整備しました。
業務システムとして重要なデータを扱うにあたり、コストと安全性のバランスを考慮した構成となっています。
導入効果
コスト削減に加え、移行後は言語やフレームワークのメジャーアップデートもダウンタイムなしで実施可能となりました。
安定した運用と継続的なアップデートを両立することで、お客様の業務基盤としてより信頼性の高いシステムを実現しています。
エイミーでは、VMなどで構築された既存システムのクラウド移行にも対応しています。
近年はCloud Runの外向き通信の固定IP対応や、Cloud Storageのマウント機能など、クラウドサービス自体が大きく進化しており、従来は移行が難しかった構成でも対応可能なケースが増えてきました。
そのため、従来のWebシステムも大きな作り直しを行わず、比較的少ない調整でクラウド化できる事例もございます。
まずは現状の構成をもとに最適な移行方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
