他社開発システムの保守引き継ぎおよびクラウド移行

背景と課題

お客さまは、過去に開発会社へ依頼してセミナー管理システムを構築されていましたが、その後十分な保守が行われておらず、以下のような課題が発生していました。

  • 仮想サーバー1台で運用されており、十分なバックアップ体制が整備されていない
  • 本番環境の更新が属人的な手作業となっており、安全にアップデートできる手順が確立されていない
  • 本番環境上でプログラムを直接書き換える運用が行われており、どのソースコードが正しい状態なのか把握しづらい
  • OS、プログラミング言語、フレームワークなどがEOL(サポート終了)を迎えており、セキュリティアップデートを受けられない
  • 自動テストは存在するものの、長期間メンテナンスされておらず正常に動作しない
  • システム構成や運用に関するドキュメントがほとんど残されていない

今後も継続して利用する重要なシステムであることから、保守体制を一新するとともに、クラウド環境へ移行したいとのご相談をいただきました。

システム調査とクラウド移行の検討

まずは既存システムの状態を正確に把握するため、AIも活用しながらソースコードやシステム構成の調査を実施しました。

あわせて、正常に動作しなくなっていた自動テストを修復・整備し、今後のアップデートや改修時にシステムの動作を確認するための指標として利用できる状態にしました。

そのうえで、ファイル管理やバッチ処理、データベースとの連携など、クラウド移行に影響する部分を確認し、既存システムをどの程度変更すれば移行できるかを検証しました。

調査の結果、Google CloudのCloud Runを中心とした構成へ移行し、本番環境へのデプロイ自動化や、ファイル類のCloud Storageへの移行が可能であると判断しました。

メジャーアップデートと運用改善

自動テストを整備し、安全に変更を確認できる環境を構築したうえで、システム全体のメジャーアップデートを実施しました。

EOLを迎えていたOS、プログラミング言語、フレームワークなどを現在サポートされているバージョンへ更新し、今後もセキュリティアップデートを継続して適用できる状態へ改善しました。

また、一部手作業で実施されていたバッチ処理についても自動化を行い、日常的な運用作業を減らすとともに、属人的な作業に依存しない運用体制を整備しました。

クラウド環境への移行

データベースやファイルデータの移行を伴うため、事前に移行手順を策定し、現行システムの停止、データ移行、クラウド環境での動作確認、サービス再開までを計画的に実施しました。

移行作業中には最小限のダウンタイムが発生しましたが、大きなトラブルなくクラウド環境への移行を完了しました。

移行後は、本番環境上で直接プログラムを変更する必要がなくなり、管理されたソースコードから自動的にデプロイできる仕組みを構築しています。

また、Cloud Runの仕組みを活用することで、今後の通常のアプリケーション更新については、原則としてサービスを停止することなく新しいバージョンを反映できる運用体制となりました。

エイミーでは、他社で開発されたシステムの保守引き継ぎや、VM・専用サーバーなどで運用されている既存Webシステムのクラウド移行にも対応しています。
近年では、Cloud Runからの外向き通信に固定IPアドレスを利用する構成や、Cloud Storageを既存アプリケーションから利用しやすくする仕組みなど、クラウドサービス自体も大きく進化しています。
そのため、以前はクラウド移行が難しかったシステムでも、アプリケーション全体を作り直すことなく、比較的少ない変更でクラウド環境へ移行できるケースが増えています。

「古いシステムのためクラウド化できるかわからない」「開発会社が変わり、現在のシステム構成を把握できていない」といった場合でも、まずは既存環境の調査から対応可能です。
現在のシステム構成や運用状況を確認したうえで、無理のない移行方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

システムの性質上こちらの事例は概要のみの掲載となります。詳細内容をご希望の方はお問い合わせくださいませ。

ご相談・ご提案は無料です。お気軽にお問い合わせください